2018年の暮れだったと思うのですが、突然、知らないフランス人からメールが来て、 「パリで開催される展示会にアナタのプロダクトを展示しませんか?」と。 ん?プロダクト?何? 当時、Sunameriは試作してはいたものの、販売はしてなかったので、「フランス人が知っている訳ねーじゃん。」と思って、そのメールはどうせ何かの詐欺か、迷惑メールだな、と思って無視していました。
しばらくして、また同じ人物からメールが来て、 「いかがでしょう?検討いただけましたか?」 との事。 むむ、また来た。初めて、そのメールをちゃんと読んでみて、展示会の詳細を調べると、ちゃんとした展示会だった。 というかウチが参加できるレベルの展示会じゃない。(笑)
世界中のカーボンコンポジットの先端技術が集まる、年に1度の展示会です。ほえ~、凄いなぁ。
それで、初めてちゃんと返信した訳です。 「ありがとうございます。でも、ウチの何のプロダクトを出展するというのですか?」 と聞くと、 「東京の幕張メッセで開催された高機能プラスチック展に展示されていたSunameriを見て、感銘を受けました。ぜひフランスに持って来ませんか?」
あ、そういえば2018年12月の初めに、幕張の高機能プラスチック展に出したっけ。 その時にご覧になったのだとか。いや~、恐縮です。
僕らのプロダクトが海外の方に思わぬ評価を頂いたのは嬉しかったけれど、2018年末~2019年初めは、Sunameriの製品化の準備で必死になっていた時期だったので、丁重にお断りしました。
それからまた1年があっという間に過ぎて、 2019年の秋ごろ、同じ人物からメールが。 「2020のJEC Worldに出展しませんか?」 おおお、また来た。忘れてなかったのね。ありがたや。
僕はすっかり嬉しくなって、嫁やウチの経営をサポートしてくれている方々に、 「フランスにSunameri持っていこうかな~。」 と探りを入れたら、 皆、異口同音で、 「テメー、Sunameriの製品化で会社傾くくらい金使ったクセに何がおフランスだ!Sunameri売りまくって利益出てから言え!」(意訳) という正しいお言葉を頂戴したので、先方には、「ごめんなさい、出展するにはすげーお金かかるだろうし、今年は無理と思います。1年間頑張って働きますので、2021年に呼んでください。」 と正直に回答しました。
それで、しばらくして返信が。 「わかりました、招待枠をご用意しましょう。イノベーション性の高い製品を招待して展示するスペースがあります。そこは展示料は無料です。いかがですか?ぜひ来てください!」お、マジ?無料ですって。 しかも、イノベーション性が高い?Sunameriが? 正直言って、僕らの遊びで造り始めたモノがエスカレートして製品になっただけなので、イノベーションとか全く意識してなかったので、嬉しいです、はい。これは断るわけに行かないでしょう!
と、初めて本気で周囲に説明して、Sunameriがフランスやヨーロッパで売れるかもよ、という(付け焼刃の)プレゼンして、周囲もやむなく納得。 というワケで行く事に決めました。前置きが長くなりましたが、 3月1週目、フランスのパリで開催される
JEC World 2020
にSunameriを持って行きます!
今、武漢肺炎で、日本はそれどころじゃない感じで、一時は出展を取りやめようかと考えましたが、フランスでは、それほど緊迫感無いみたいですし、まぁ行ってみます。
画像 @kobayashitrace
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